【初心者向け】営業のやり方 基本から応用まで:5ステップセールスプロセス

「営業しても、なかなか商品が売れない…」
「提案資料を作成しても、顧客からの反応が薄い…」
「商談の進め方に自信がない…」
「新規顧客の獲得が難しい…」

営業という仕事に携わる多くのビジネスパーソンが、一度はこんな悩みや課題を抱えたことがあるのではないでしょうか? 営業活動には様々なスキルとテクニックが必要とされます。場当たり的なアプローチでは、顧客の心を動かし、制約に繋げることは難しいのが現実です。
しかし、売れる営業には、才能やセンスといった感覚的なもの以上に重要な「再現性のある決まった流れと手順」が存在します。この「やり方」を理解し、実践することで、誰でも営業の成果を劇的に向上させることが可能なのです。
本記事ではトップ営業マンたちの手法を徹底分析し、体系化された「5ステップセールスプロセス」を解説します。心理学と行動経済学に基づいたこのプロセスは、初心者の方でも安心して学べるよう、基本から丁寧に説明します。
この記事を読めば、あなたの営業スキルは格段に向上し、面白いように成果が出るようになるでしょう。自信を持って顧客と向き合えるようになり、制約率を高めるための具体的な手順が明確になります。さあ、売れる営業への地図を手に入れましょう!

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目次
  1. 1. なぜあなたの営業は「売れない」のか? – 成果が出ない根本原因
    1. 1-1. 営業の基本は「分解」!いきなり商品を売ろうとしていないか?
    2. 1-2. 地図なき営業の罠:多くの営業マンが見落とす「流れ」と「手順」
    3. 1-3. 「好きだから売れる」は幻想?トップセールスの再現可能な技術
  2. 2. 世界一の営業マンが実践する「5ステップセールスプロセス」概要
    1. 2-1. トップ営業マンに共通する5つの段階とは?
    2. 2-2. なぜこの5ステップなのか?顧客心理に基づいた設計
    3. 2-3. 初心者でも大丈夫!この「やり方」なら誰でも売れるようになる理由
  3. 3. 【STEP1】共感と信頼の構築:営業の土台となる「あなたから買いたい」の作り方
    1. 3-1. 購買心理の原則:興味→好き→信用→購入
    2. 3-2. 相手に興味を持つ「返報性の法則」:信頼関係の第一歩
    3. 3-3. 「専門家」としての診断力:問題解決能力で信頼を勝ち取る
    4. 3-4. ターゲットの見極め:売るべき相手に集中する「嗅覚」
  4. 4. 【STEP2】ウォンツ&ペインの質問:顧客の「本音」を引き出す営業のやり方
    1. 4-1. 質問こそが鍵!顧客の深層心理に眠るニーズを発掘
    2. 4-2. 「欲しいもの(ウォンツ)」と「解決したい痛み(ペイン)」を聞き出す具体的質問法
    3. 4-3. 事例:冷蔵庫販売のトップセールスは冷蔵庫をどう売る?潜在ニーズの掘り起こし術
    4. 4-4. 自己開示も有効:自分の経験を交えながら質問する
  5. 5. 【STEP3】価値のプリクローズ:「今、本当に欲しいか」を見極める
    1. 5-1. プリクローズとは?本格的な提案前の「お試し」確認
    2. 5-2. 「本当にその価値がありますか?」顧客のコミットメントを引き出す質問
    3. 5-3. 時間の無駄を省く!本気度の低い顧客を見抜く****営業のやり方
  6. 6. 【STEP4】価値と商品の接続:最適な「解決策」を提案する
    1. 6-1. 顧客のウォンツ・ペインと自社商品を「直結」させる提案
    2. 6-2. トップセールスの高等テクニック:「ここで買っちゃダメです」の真意
    3. 6-3. 営業はエンターテイメント!顧客を楽しませる
  7. 7. 【STEP5】クロージングと反論処理:「買う前提」で進める営業の最終段階
    1. 7-1. 「買いますか?買いませんか?」は失礼!買う前提のコミュニケーション術
    2. 7-2. 顧客の反論は4種類しかない!タイプ別「反論処理」のやり方
    3. 7-3. 断るのは営業の仕事!プロのクロージングマインド
  8. 8. まとめ:5ステップを習得し、「売れる営業のやり方」を身につけよう!

【初心者向け】営業のやり方 基本から応用まで:5ステップセールスプロセス

1. なぜあなたの営業は「売れない」のか? - 成果が出ない根本原因

1-1. 営業の基本は「分解」!いきなり商品を売ろうとしていないか?

営業が苦手な人、なかなか成果が出ない人に共通する特徴の一つは、営業プロセスを細かく「分解」せずに、いきなり商品やサービスを売ろうとしてしまうことです。顧客との関係構築やニーズのヒアリングといった段階を丁寧に踏まずに、最後のクロージングだけを急いでしまいます。 これは恋愛に例えると、まだ相手のことをよく知らないのに、LINE交換もせず、デートにも誘わず、いきなり告白するようなもの。成功する可能性は限りなく低いでしょう。営業も同様です。顧客との出会いから制約に至るまでには、複数の段階(ステップ)が存在します。それぞれの段階で適切なアプローチをしなければ、顧客の心を動かし、購買に繋げることはできません。売れる営業は、この複雑なプロセスをシンプルに分解し、一つずつクリアしていくやり方を実践しています。

1-2. 地図なき営業の罠:多くの営業マンが見落とす「流れ」と「手順」

多くの営業マンは、営業活動を感覚で進めてしまいがちです。しかし、売れる営業には、「決まった流れ」と「再現性のある手順」が存在します。これを理解せずに行う営業は、例えるなら「地図なき営業」です。現在地(顧客との関係性、ニーズの把握度)やゴール(制約)が曖昧なまま、闇雲に活動してしまいます。 トップセールスと呼ばれる人たちは、特別な才能や魔法のようなテクニックを持っているように見えるかもしれませんが、彼らはこの「営業のやり方」における「流れ」と「手順」を深く理解し、迷うことなく実践しています。そして、そのプロセスは、誰でも学ぶことが可能な技術なのです。成功への確実な「地図」を手に入れることが、営業の成果を安定させる鍵となります。

1-3. 「好きだから売れる」は幻想?トップセールスの再現可能な技術

「あの人は商品が好きだから売れるんだ」「営業が得意なタイプだからできる」といった考え方も、営業がうまくいかない理由の一つになることがあります。確かに、商品への愛情や仕事への情熱は重要です。しかし、それだけでは安定した成果を出し続けることは難しいでしょう。 トップセールスは、単に「商品が好き」なだけでなく、顧客の心理を理解し、効果的なコミュニケーションを行なう技術を持っています。彼らの営業は、感覚だけに頼っているのではなく、顧客の反応や行動を分析し、論理的に最適なアプローチを選択しています。彼らが実践する営業は、再現性のある「型」や「手法」に基づいています。この技術を学び、実践することによって、誰でも売れるようになる可能性が十分にあります。

2. 世界一の営業マンが実践する「5ステップセールスプロセス」概要

2-1. トップ営業マンに共通する5つの段階とは?

心理学と行動経済学の専門家が、世界一と称されるトップ営業マンたちの手法を徹底分析した結果、彼らに共通する営業プロセスが5つの明確な段階に分けられることを発見しました。この5ステップこそが、どんな業界、どんな商品・サービスでも、誰でも売れるようになるための普遍的な「地図」となります。これは、経験豊富な営業マンから初心者まで、すべての営業活動に応用可能な基本の型です。

2-2. なぜこの5ステップなのか?顧客心理に基づいた設計

この5ステップは、顧客が商品やサービスを購入するまでの心理と行動の流れに基づき設計されています。無理に顧客を操作するのではなく、顧客が自然と次の段階に進みたくなるような効果的な手順となっています。最初のステップで共感と信頼を築き、次にニーズを明確にし、最終的に購入へと導く、論理的で人間的なプロセスです。

2-3. 初心者でも大丈夫!この「やり方」なら誰でも売れるようになる理由

「営業は経験が必要」「初心者には難しい」と思われがちですが、この5ステップセールスプロセスを理解し、実践すれば、初心者でも十分に成果を出すことが可能です。 このプロセスは、複雑な営業活動を分解し、段階を追って一つずつクリアしていくものです。まるでゲームの攻略法のように、次に何をすべきかが明確なので、迷うことなく自信を持って営業に取り組めます。練習と実践を繰り返すことで、誰でもスキルを向上させることができます。

3. 【STEP1】共感と信頼の構築:営業の土台となる「あなたから買いたい」の作り方

3-1. 購買心理の原則:興味→好き→信用→購入

顧客が商品やサービスを購入するまでの心理の基本的な流れは、「興味を持つ」→「好きになる」→「信用する」→「購入する」です。この流れの最初にある「興味」と「好き」「信用」を獲得する段階が、STEP1の目的となります。信頼関係がなければ、顧客はあなたの言葉に耳を傾けてくれず、商品を購入する意思は発生しません。

3-2. 相手に興味を持つ「返報性の法則」:信頼関係の第一歩

顧客に興味を持ってもらいたいのであれば、まず自分が顧客に深い興味を持つことです。人間は、他人から興味や好意を示されると、お返しをしたくなる心理(返報性の法則)を持っています。顧客の話を真摯に聞き、質問し、理解しようとする姿勢は、顧客からの信頼を引き出す最初の一歩となります。単に商品を説明するのではなく、顧客自身に焦点を当てたコミュニケーションを心がけましょう。

3-3. 「専門家」としての診断力:問題解決能力で信頼を勝ち取る

顧客は、自分が抱える問題や課題を解決してくれる「専門家」を求めています。営業マンは、単に商品知識があるだけでなく、顧客の状況を丁寧にヒアリングし、専門的な知識に基づいて的確な「診断」を下すことが重要です。 医師が患者を診断するように、顧客の悩みの原因を見抜き、解決策を示すスキルは、営業マンとしての信頼を高めます。時間をかけて顧客に向き合い、真摯に話を聞く姿勢も、信頼関係構築には欠かせません。患者が医師を信頼するのは、診断の正確性だけでなく、自分に対して時間をかけ、丁寧に対応してくれたという経験があるからです。

3-4. ターゲットの見極め:売るべき相手に集中する「嗅覚」

トップセールスは、限られた時間とリソースを効果的に活用するために、「売るべき相手」と「そうでない相手」を瞬時に見極める「嗅覚」を持っています。顧客の行動や些細な言葉、雰囲気から、「購入の意思があるか」「見込みが高いか」を判断します。 本気でカメラを探している顧客と、時間潰しに見ているだけの顧客とでは、行動パターンが明らかに異なります。トップセールスは、この違いを瞬時に見抜き、購買意欲の高い顧客に対して集中してアプローチします。売るべき相手を見極めるスキルも、重要な営業効率を高める上で不可欠です。冷やかしや時間潰しの顧客に無駄な時間を費やさない判断力も、成果を出すためには必要です。<

4. 【STEP2】ウォンツ&ペインの質問:顧客の「本音」を引き出す営業のやり方

4-1. 質問こそが鍵!顧客の深層心理に眠るニーズを発掘

効果的な営業は、一方的な商品を説明するセールストークではなく、顧客への「質問」が中心となります。巧みな質問によって、顧客自身も明確に意識していなかった潜在的なニーズや課題を顕在化させ、購買意欲を高める効果があります。顧客に「何を求めているのか」「何に困っているのか」を自分自身の言葉で語ってもらうプロセスが、営業マンの理解を深め、適切な提案を可能にします。

4-2. 「欲しいもの(ウォンツ)」と「解決したい痛み(ペイン)」を聞き出す具体的質問法

ウォンツを探る質問の例:

  • ・「お客さん、今日はどのようなものをお探しでしょうか?具体的には、どのような目的で探されていますか?」
  • ・「〇〇について、どのような点を、特に 重視されていますか?理想としては、どうなりたいとお考えですか?」
  • ・「もし理想の〇〇が手に入るとしたら、生活(仕事)はどのように変わるイメージですか?」

ペインを探る質問の例:

  • ・「最近、〇〇についてお困りのことはございませんか?具体的には、どのようなことでお困りでしょうか?」
  • ・「現状の〇〇で、何か不満に感じている点はございますか?」
  • ・「もし、〇〇という問題が解決するとしたら、どのようなメリットがありますか?」

これらの質問を通じて、顧客が何を求め、何に困っているかを正確に把握することが重要ですし、顧客の言葉の裏にある本当のニーズや痛みを見抜く洞察力も必要です。

4-3. 事例:冷蔵庫販売のトップセールスは冷蔵庫をどう売る?潜在ニーズの掘り起こし術

冷蔵庫販売のトップセールスマンが顧客に対して「冷蔵庫の中に一番入っているものは何ですか?」と質問します。顧客が「缶ビールです」と答えると、営業マンは即座に、ビールを効率的に収納できる冷蔵庫や、おつまみを新鮮に保存できる機能を持つ冷蔵庫を提案しました。 これは、顧客の表面的なニーズ(冷蔵庫が欲しい)だけでなく、その奥にある潜在的なニーズ(快適な晩酌ライフを送りたい)まで掘り起こし、それに合致する商品を提案した好事例です。顧客に対して「まるで占い師」のように本音やニーズを当てることができるのは、顧客への深い興味と観察力、そして商品知識に基づいています。このように、顧客の言葉の裏にある本当のニーズを見抜き、適切な質問で掘り下げることが、売れる営業には不可欠です。

4-4. 自己開示も有効:自分の経験を交えながら質問する

顧客に心を開いてもらい、より深いコミュニケーションを図るためには、営業マン自身が自己開示をすることも有効です。「私も以前、〇〇で悩んでいまして…」と自分の経験や考えを交えながら質問することで、顧客は親近感を抱き、心を開きやすくなります。これにより、顧客の本音を引き出しやすくなり、より正確なニーズを把握することができます。

5. 【STEP3】価値のプリクローズ:「今、本当に欲しいか」を見極める

5-1. プリクローズとは?本格的な提案前の「お試し」確認

顧客の「欲しい」と「痛み」が明確になったとしても、いきなり商品を売り込んではいけません。その問題を「今すぐ解決する価値があるか」を顧客自身に確認させるステップが必要です。これが「価値のプリクローズ」です。本格的なクロージング(制約の最終段階)の前に、顧客が感じている価値に対して本当にコミットする意思があるのかを探るための確認作業です。 恋愛に例えるなら、「もし、私たちが付き合うとしたら、今、付き合う余裕ってある?」と相手の気持ちや状況を確認するようなイメージです。この段階で顧客の温度感を把握し、次に進むべきか、あるいは深追いしないべきかを判断します。

5-2. 「本当にその価値がありますか?」顧客のコミットメントを引き出す質問

引き出した「欲しい」や「痛み」に対して、「それを解決するためなら、お金を払ってでも解決したい価値がありますか?」「今、それを手に入れたいですか?」と問いかけます。 この質問の意図は、顧客が抱える痛みや欲求が、本当に「お金を払ってでも解決したい価値があるのか」を顧客自身に再認識させ、購入へのコミットメントを引き出すことです。ここで顧客が明確に「はい」と答えれば、次のステップへ進む準備ができたことになります。もし、顧客がためらうようであれば、価値が十分に伝わっていないか、今のタイミングではないと判断し、深追いしないという選択肢も重要です。無理強いはせず、顧客の意思を尊重する姿勢が信頼関係を損なわないためにも必要です。

5-3. 時間の無駄を省く!本気度の低い顧客を見抜く****営業のやり方

人間は、「問題を認識していても、「今すぐやらなくてもいいや」「そのうち何とかなるだろう」と行動を先延ばしにしてしまう傾向があります。価値のプリクローズは、この「今すぐの必要性」を確認するための重要なステップです。 ここで、顧客が「価値は分かるけど、今はまだいいかな」という反応であれば、無理に深追いする必要はありません。トップセールスは、この段階で本気度が低いと判断した顧客には時間をかけず、次の見込み客へと効率的にアプローチを切り替えます。冷やかし客や購入意欲の低い顧客に無駄な時間を費やさない判断力も、営業効率を高める上で重要です。このステップを的確に行うことで、営業の回転率が向上し、より多くの顧客にアプローチすることが可能になります。

6. 【STEP4】価値と商品の接続:最適な「解決策」を提案する

価値のプリクローズで顧客の本気度と「今すぐの必要性」が確認できたら、いよいよ自社の商品・サービスを「最適な解決策(ソリューション)」として自信を持って提案します。この段階では、顧客はすでに購入への関心が相当高まっています。具体的な商品の提案は、顧客の期待を現実のものとするための重要なステップです。

6-1. 顧客のウォンツ・ペインと自社商品を「直結」させる提案

STEP2で明確になった顧客の「本当に欲しいもの(ウォンツ)」と「解決したい痛み(ペイン)」に対して、自社商品・サービスがいかに貢献できるかを、具体的かつ魅力的に提示します。単に商品の機能を説明するのではなく、それが顧客のニーズを満たし、問題を解決するプロセスを想像させる言葉を選びましょう。 (冷蔵庫の事例)「お客様の理想の晩酌ライフを実現するために、ビールがピッタリと収まり、キムチなどの匂いが移らず、おつまみを長期間新鮮に保存できる最新技術を搭載し、かつコストパフォーマンスにも優れた冷蔵庫が、まさにこちらです!」のように、顧客のウォンツとペインを商品のメリットに直結させます。これにより、顧客は「この商品こそが、自分の悩みを解決してくれる最適解だ」と感じるのです。具体的なメリットを提示し、顧客の購買意欲を高めることが重要です。

6-2. トップセールスの高等テクニック:「ここで買っちゃダメです」の真意

商品を提案した後、トップセールスは意外な言葉を口にすることがあります。それは、顧客の購買意欲が高まったタイミングで、あえて「ここで買っちゃダメです」と購入を制止するというものです。 (冷蔵庫の事例)「お客さん、待ってください!ここで買ったらダメです。実は2駅先の田中電機には、今お勧めしたのと同じ冷蔵庫が、なんと2000円安く売っていますよ!」 この言葉を聞いた顧客は、「え、なんで教えてくれるの?」と興味を持つと同時に、「わざわざ2駅先まで行って、まだ在庫があるか分からない冷蔵庫を探し、2000円得する手間を考えたら、今ここで買った方が安心だ」という心理が働き、あなたから購入する意思を固めます。これは、顧客に対してメリット(2000円安い)を提示しつつ、行動のハードル(2駅先に行く時間と手間、在庫の不安)を認識させることで、結果的に自社での購入を後押しする高等テクニックです。 「断るのは営業マンの仕事であって、顧客の仕事ではない」という、トップセールスならではの自信と顧客第一主義の現れと言えるでしょう。この高等テクニックは、顧客との信頼関係がしっかり構築されていることが前提となります。

6-3. 営業はエンターテイメント!顧客を楽しませる

売れる営業は、単に商品を売るだけでなく、商談のプロセス自体を顧客にとって「楽しく、有益な時間」にすることも重視します。 ユーモアを交えたり、意外性のある提案をしたり、顧客の話に深く共感したりすることで、商談の雰囲気は格段に良くなり、顧客の心も開きやすくなります。顧客が心地よいと感じるコミュニケーションは、信頼関係をさらに深め、最終的な制約へと繋がります。営業を「エンターテイメント」として捉え、顧客を楽しませる意識を持つことが、長期的な顧客との関係構築にも繋がります。

7. 【STEP5】クロージングと反論処理:「買う前提」で進める営業の最終段階

7-1. 「買いますか?買いませんか?」は失礼!買う前提のコミュニケーション術

ここまでのステップで、顧客のニーズを丁寧に掘り起こし、価値を確認し、最適な解決策を提案してきたのであれば、顧客の購入意思は相当高まっているはずです。 そのような状況で、最後に「買いますか?買いませんか?」と改めて問うのは、顧客を不安に思わせる、迷わせる可能性があり、むしろ失礼にあたる場合すらあります。専門家として、顧客にとって最善の道を示し、購入へと導いていく姿勢が重要です。 「導入するための具体的なプロセスについてお話ししたいのですが、いつ頃がよろしいでしょうか?」
「お支払方法は一括と分割がございますが、どちらがよろしいでしょうか?」 など、「買うこと」を前提としたコミュニケーションを心がけましょう。顧客に選択肢を提示し、次に進むための行動を促します。顧客が「購入を前提として考えてくれるような質問」を繰り返すことが重要です。

7-2. 顧客の反論は4種類しかない!タイプ別「反論処理」のやり方

クロージングの段階で、顧客から何らかの反論が出てくることは珍しくありません。しかし、パニックになる必要はありません。人間が購入をためらう理由は、大抵の場合、以下の4つのパターンに集約されます。

  1. ①お金に関すること:「価格が高いですね」「予算がありません」
  2. ②時間に関すること:「今は時間がありません」「忙しくて検討できません」
  3. ③自信に関すること:「商品は良さそうだけど、自分に使いこなせるか不安です」
  4. ④信頼に関すること:「あなた(または会社)を信用できません」※ただし、STEP1でしっかり信頼関係を構築できていれば、この反論が出てくる可能性は低いはずです。

これらの反論は、顧客が購入に前向きである証拠でもあります。それぞれの反論に対する効果的な「切り返し」を事前に準備しておくことが重要です。

  • お金に関する反論(「高い」):
  • あえて聞かなかったフリをして、「では、この商品(プランA)にしますか?それとも、こちらの特典付きプランBにしますか?」と、別の選択肢を提示しながら再度購入を促します。意外とこれで「あ、じゃあBで」となる顧客もいます。 価格を上回る価値を具体的に示すことも重要ですし、分割払いなどの提案も有効です。
  • 時間に関する反論(「時間がないんです」):
  • 「お忙しいとのことですので、尚更こちらの商品(時間を短縮できる商品など)が必要ですね!」相手の言葉を逆手に取り、商品の必要性を訴求します。これは「ジャークローズ」と呼ばれる高等なテクニックです。他にも、「では、最短でいつまでなら対応可能ですか?」のように具体的な期日を確認するやり方もあります。
  • 自信に関する反論(「使いこなせるか不安です」):
  • 「もし、使いこなせるという問題さえ解決すれば、この商品は欲しいということでよろしいでしょうか?」(「条件クローズ」)論点を「買うか買わないか」から「どうすれば使いこなせるか」にシフトさせ、不安解消に集中します。無料のサポート体制や研修、お試し期間などを用意することも有効です。

7-3. 断るのは営業の仕事!プロのクロージングマインド

トップセールスは、「断られることを恐れる」のではなく、「断るのは自分(営業マン)の仕事である」と考えています。顧客に決断を委ねるのではなく、プロとして最善の道を示し、自信を持って購入へと導いていく姿勢が重要です。本気で顧客の課題解決を願う気持ちが、強気なクロージングを可能にします。たとえ断られたとしても、それは顧客にとって今は必要ないという判断であり、人格を否定されたわけではありません。次の機会に繋げるための前向きな対応を心がけましょう。

8. まとめ:5ステップを習得し、「売れる営業のやり方」を身につけよう!

営業は、一部の才能ある人間だけができる特別なスキルではありません。「売れる営業」には、誰でも学び、実践できる「技術」と「プロセス」が存在します。 本記事では、世界一と称されるトップセールスマンたちが共通して実践する、普遍的かつ効果的な営業の「型」、「5ステップセールスプロセス」を解説しました。

  1. 【STEP1】共感と信頼の構築
  2. 【STEP2】ウォンツ&ペインの質問
  3. 【STEP3】価値のプリクローズ
  4. 【STEP4】価値と商品・サービスの接続
  5. 【STEP5】クロージングと反論処理

重要なのは、各ステップを丁寧に踏み、顧客との信頼関係を構築し、相手のニーズを深く理解した上で、最適な解決策を提案することです。 トップセールスの手法を参考にしながらも、最終的には自分の得意なスタイルを確立していくことが大切です。練習と実践を繰り返すことで、あなたの営業スキルは着実に向上していくでしょう。 営業は、顧客の課題を解決し、人生をより豊かにする素晴らしい仕事です。この「5ステップセールスプロセス」を活用し、あなたも「売れる営業」へと進化し、顧客と共に成功を掴みましょう!

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