【脱・センス神話】新人デザイナーがセンスがないと悩む前にやるべきこと

五月病シーズン到来!新しい環境での仕事に慣れ始めた新卒デザイナーのみなさん、あるいはデザインの道を歩み始めたばかりの若手 デザイナー の方々。今、こんな悩みを抱えていませんか?
「周りのデザイナーは才能があってキラキラしているのに、自分にはデザインのセンスがないのかもしれない…」
「クライアントの要望に応えられない。やっぱり向いていないのかも…」
かつての私も、全く同じ悩みを抱えていました。デザイナー歴25年。今振り返れば、「センス」という言葉に縛られ、多くの時間を無駄にしてきたように感じます。
だからこそ、新卒時代の自分に、そして今まさに「センス」の壁にぶつかっているあなたに、強く伝えたいことがあるのです。
それは、「センスは生まれつきのものではない」ということ。そして、「センスは後天的に磨くことができるスキルである」ということです。
本記事では、多くのデザイナーが陥りがちな「センス神話」の誤解を解き明かし、デザインセンスを向上させるための具体的な考え方(マインドセット)と行動について、私自身の失敗経験も交えながら詳しく解説します。
この記事を読めば、「センスがない」という悩みから解放され、デザイナーとして成長していくための確かな道筋が見えてくるはずです。

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【脱・センス神話】新人デザイナーがセンスがないと悩む前にやるべきこと

1. 「センスは生まれつき」という大きな誤解 - 才能神話の呪縛

1-1. イチローも努力の人!「生まれつきのセンス」は存在するのか?

野球界のレジェンド、イチロー選手。彼のプレーを見て、「天才」「生まれつきのセンスが違う」と感じる人は多いでしょう。しかし、彼は才能だけであのレベルに到達したのでしょうか? 答えは明確に「NO」です。彼は、誰よりもストイックに練習に打ち込み、自分の感覚を研ぎ澄ませ、技術を磨き続けてきました。その膨大な努力と探求心こそが、彼の圧倒的なパフォーマンスを支えているのです。 これはスポーツの世界に限らず、料理、音楽、そしてデザインの世界でも同じです。「センスが良い」と評価されるプロたちは、例外なく、見えないところで途方もない努力を積み重ねています。「生まれつきのセンス」だけで成功した人など、おそらく一人もいないのです。

1-2. 筆者の実体験:デッサン力で挫折し「センス」の壁にぶつかった過去

僕自身、中学時代は学年でもトップクラスに絵が上手いと自負していました。デッサン力には自信があり、デザイン系の高等専門学校に進学しました。 しかし、そこは全国から絵の得意な学生が集まる場所。入学してすぐに、自分より格段に上手い同級生の存在に衝撃を受けました。彼は、デッサンだけでなく、どんな絵を描かせても抜群に上手く、下書きなしでサラサラと描けるような、まさに「才能」の塊に見えました。 その時、僕は無意識のうちに壁を作ってしまったのです。「あいつは特別だ。生まれつきセンスが違うんだ。自分には到底追いつけない」と。 今思えば、それは現実から目を背け、努力を怠るための言い訳でした。デザイン業界に入ってからも、活躍する先輩デザイナーやアートディレクターを見ては、「あの人たちは特別な才能を持っているんだ」と勝手に解釈し、自分の可能性に蓋をしてしまっていたのです。

1-3. なぜ「センス神話」に囚われてしまうのか? - 思考の偏りと自己防衛

では、なぜ私たちは「センスは生まれつき」という神話に囚われてしまうのでしょうか?

  • 自己防衛本能:
  • 「才能がないから仕方ない」と思えば、努力が足りない自分や、結果を出せない現状を正当化でき、傷つかずに済みます。
  • 情報不足と表面的な理解:
  • 成功者の華やかな部分や完成された作品だけを見て、その裏にある地道な努力、苦悩、数々の失敗を知らない、あるいは想像しようとしない。
  • 教育や環境の影響:
  • 日本の教育では、結果や才能が重視されがちで、「努力すれば誰でもできるようになる」という考え方が浸透しにくい側面があります。また、周囲の大人やメディアが無意識のうちに「才能」を強調することも影響しているかもしれません。

これらの要因が複合的に絡み合い、「センス神話」という思考停止を招き、私たちの成長を妨げてしまうのです。

2. センスは自分で磨き上げるもの!成長を加速する3つのマインドセット

デザインセンスは、神秘的な才能ではありません。知識を学び、技術を習得し、経験を積むことで、後天的に磨き上げることができるスキルです。ここでは、デザイナーとして成長し、センスを向上させるために不可欠な3つのマインドセットを解説します。

2-1. 【マインドセット1】努力の本質:「根性」ではなく「良質なインプット&アウトプット」

「努力すれば報われる」とはよく言いますが、その「努力」の方向性を間違えると、時間だけが過ぎて成果に繋がりません。

ダメ出しに耐える≠努力!インプット不足の悪循環:

かつての僕が陥っていた誤解は、「上司からのダメ出しに耐え続ければ、いつかデザインが上達する」というものでした。厳しいフィードバックは成長の糧になることもありますが、それは良質なインプットとアウトプットがあってこそ。ただ我慢するだけでは、精神的に疲弊し、デザインが嫌いになってしまう可能性すらあります。インプットが足りていないのにアウトプットばかり求められる状況は、悪循環を生むだけです。

努力の本質は「良質なインプット」と「アウトプット」の繰り返し:

デザインセンスを磨くための本当の努力とは、良質なデザインに数多く触れ(インプット)、そこで得た知識や感覚を自分の制作に活かし(アウトプット)、その結果から学び、さらにインプットとアウトプットを繰り返すことです。

  • 良質なインプットとは?
  • Webデザイン、グラフィックデザイン、ファッション、建築など、分野を問わず優れたデザインに意識的に触れる。
  • デザインの基本原則(レイアウト、配色、タイポグラフィなど)を体系的に学ぶ。(書籍、スクール、オンライン講座などを活用)
  • デザイン以外のアート、音楽、文学、科学など、様々な分野からインスピレーションを得る。
  • アウトプットとは?
  • 学んだことを試すつもりで、とにかく手を動かしてデザインを制作してみる。模写(トレース)も効果的。
  • 完成したデザインを他人に見せ、客観的な意見(レビュー、フィードバック)をもらう。
  • フィードバックを真摯に受け止め、改善を繰り返す。

インプットを「楽しむ」姿勢とデザイン哲学の構築

インプットを義務のように感じてしまうと長続きしません。好奇心を持って、「なぜこのデザインは魅力的なのか?」「自分ならどうするか?」と思考を巡らせながら、楽しみながらデザインに触れることが継続の鍵です。
様々なデザインに触れ、思考を深める中で、自分なりの「デザイン哲学」や「美意識」を構築していくことが、オリジナリティのあるデザインを生み出す土台となります。

2-2. 【マインドセット2】継続の秘訣:「やる気」ではなく「環境」を作る

「よし、今日から毎日デザインの勉強をするぞ!」と意気込んでも、三日坊主で終わってしまった経験はありませんか? 人間の「やる気」やモチベーションは、体調や気分、外部からの影響によって簡単に変動する、非常に不安定なものです。 努力を継続するためには、「やる気」という曖昧なものに頼るのではなく、「やらざるを得ない環境」を自ら設計することが重要です。

  • 「やらざるを得ない環境」を設計する具体的な方法
  • 目標の公言: SNSやブログで「〇〇を達成します!」と宣言したり、友人や同僚に目標を伝えたりすることで、自分を追い込み、「やらなければならない」という意識を高めます。
  • インプットの習慣化
  • 「毎週〇曜日はデザイン系の書籍を読む」「毎月1回は美術館や展覧会に行く」「気になるセミナーには必ず参加する」など、具体的なルールを決め、スケジュールに組み込みます。
  • アウトプットの習慣化
  • デザイン系のオンラインサロンやコミュニティに参加し、定期的に作品を発表したり、他のメンバーと交流したりする。
  • 毎日1つアイコンを制作してSNSに投稿する、週末に架空のプロジェクトのデザインを作成するなど、無理のない範囲でアウトプットのルールを決めます。
  • デザインコンペに応募するなど、締め切りのある目標を設定することも有効です。
  • ツールの活用
  • Googleカレンダーや手帳に予定を書き込み、リマインダーを設定する。タスク管理アプリを活用して進捗を可視化するなど、ツールを上手く使うことで習慣化を支援します。

「やる気」に頼らず、行動を自動化する「環境」と「仕組み」を構築することが、努力を継続させ、着実にスキルアップするための秘訣です。

2-3. 【マインドセット3】挑戦の重要性:「間違ってはいけない」という考え方の間違い

グラフィックデザイナーとして印刷物の制作に携わっていた頃、僕には「ミスは絶対に許されない」という強いプレッシャーがありました。文字の打ち間違い(誤植)や色の指定ミスは、大量印刷の場合、莫大な損害に繋がる可能性があったからです。 もちろん、仕事においてミスなく納品することはプロとして当然の責務です。しかし、ミスを過度に恐れるあまり、「間違ってはいけない」というマインドが強くなりすぎると、様々な弊害が生まれます。

  • 失敗を恐れるマインドがもたらす弊害
  • 保守的なデザイン: クライアントの意向を伺うばかりで、新しい表現や大胆なアイデアに挑戦できなくなります。結果として、無難で面白味のないデザインばかりを量産してしまいます。
  • 挑戦意欲の低下: 「失敗したらどうしよう」「怒られたら嫌だ」という思考が先行し、難易度の高い案件や未経験の分野への挑戦を避けるようになります。
  • 成長の停滞: 挑戦なくして成長はありません。失敗を避ける行動は、結果的に自分の成長の機会を奪うことになります。
  • 創造性の枯渇: ミスを恐れる心は、自由な発想を抑制し、創造性を低下させます。

失敗からしか学べないことの価値:
デザインの世界に、絶対的な「正解」はありません。試行錯誤を繰り返し、時には失敗することでしか得られない学びや気づきがたくさんあります。

  • クライアントへの積極的な提案
  • クライアントの期待を超えるデザインを生み出すためには、言われたことだけをこなすのではなく、自分なりのアイデアを積極的に提案する勇気が必要です。たとえ採用されなくても、その挑戦が次に繋がります。
  • 新しい表現への挑戦
  • トレンドを取り入れたり、未経験のツール(例:Figma, STUDIO)を使ってみたり、今までとは違うスタイルのデザインに挑戦したりすることで、表現の幅は確実に広がります。

致命的なミスは当然避けるべきですが、学習の過程における小さな間違いや、挑戦した結果としての失敗を過度に恐れる必要はありません。「失敗は成功へのプロセスの一部」と捉え、前向きに挑戦し続ける姿勢こそが、デザイナーとしての成長を加速させるのです。

3. 20年前の自分へ - 今、伝えたいこと

もし、タイムマシンで新卒時代の自分に会いに行けるなら、僕は以下のような言葉をかけるでしょう。そして、これは「センスがない」と悩む今のあなたへのメッセージでもあります。

3-1. センスは「後天的に」身につけられるスキルである

「自分にはデザインの才能がない」なんて思い込みは、今すぐ捨ててしまえ! センスは、特別な人間だけに与えられた神秘的な力じゃない。知識を学び、技術を磨き、経験を積めば、誰だって後天的に身につけられるスキルなんだ。可能性を信じて、諦めずに努力を続けよう。

3-2. インプットの「質」と「量」が、アウトプットの質を決める!学び続けよう

今の君は、圧倒的にインプットが足りていない。良質なデザインとは何か、その基準すら曖昧なはずだ。世の中にある優れたデザインにもっと触れなさい。本を読み、Webサイトを見て、街を歩き、五感でデザインを感じなさい。そして、「なぜこれが良いのか?」を自分の頭で考え、分析しなさい。そのインプットの質と量が、君のアウトプット(制作物)の質を決定づけるんだ。デザインの勉強を怠るな。知識と感覚を常にアップデートし続けろ。

3-3. 「やる気」に頼るな、「環境」と「仕組み」で努力を継続させろ

「今日から頑張る!」その意気込みは素晴らしい。でも、残念ながら人間の意志は脆い。気分や体調に左右されず、コンスタントに努力を続けるためには、「やる気」に頼っていてはダメだ。自分を律し、行動を促す「環境」を意識的に作り出すんだ。毎日のルーティンを決め、ツールを活用し、仲間と共に学ぶ。サボれない「仕組み」を設計することが、継続への鍵だ。

3-4. 失敗を恐れるな、挑戦からしか成長は生まれない!

ミスを恐れるあまり、挑戦を避けていては、デザイナーとして成長できない。今の君は、クライアントの顔色ばかり伺い、無難なデザインばかり作っていないか? 失敗は怖いかもしれない。でも、その失敗からしか得られない学びがあるんだ。もっと自信を持って、自分のアイデアを提案しろ。新しい表現に挑戦しろ。失敗を恐れずに踏み出した一歩が、君を大きく成長させてくれるはずだ。

4. まとめ:「センスがない」は思い込み!努力と環境で、デザイナーとして輝こう!

デザインセンスは、一部の天才だけに与えられた特別な才能ではありません。知識と技術を学び、経験を積み重ねることで、誰でも後天的に磨き上げることができるスキルです。 「自分にはセンスがない」という悩みは、多くの若手デザイナーが抱えるものですが、それは成長を妨げる単なる思い込みに過ぎません。その思考停止から抜け出すことが、プロのデザイナーへの第一歩です。 センスを磨くためには、根性論に頼るのではなく、

  1. 「良質なインプットとアウトプットを意識的に繰り返すこと
  2. 「「努力を継続できる「環境」を自ら作り出すこと
  3. 「「失敗を恐れずに挑戦し続けること

この3つのマインドセットが不可欠です。 新卒・若手デザイナーのみなさん、あなたの中には無限の可能性が眠っています。自分の力を信じ、デザインを楽しみながら、焦らず、着実にスキルを磨いていってください。 この記事が、あなたのデザイナーとしてのキャリアを輝かせる一助となれば幸いです。

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