愛知県常滑市で耐火物の製造を行う株式会社INUI。 自社製品の開発を行い、2016年に「Reftect」のブランドで耐火物用のコーティング材を市場に投入しました。株式会社INUIは大手耐火物メーカーの下請として2006年に創業。元請会社からの依頼で耐火物を製造していました。下請の中小企業は、元請によって自社の業績が左右されれてしまいます。そんな状況から抜け出すためにコーティング材の開発に踏み出し、新工場を設立したのが2016年。弊社はこの時期から自社製品のブランド化・販路開拓を進めるお手伝いをしています。 鉄鋼業や窯業などの工業炉にはCo2の削減やエネルギーの効率化など様々な課題解決が求められています。INUIが開発したReftectは耐火物に塗布することで、耐火物の破損を防ぎ、熱効率を上げる効果があるコーティング材。一般的な工業製品のパンフレットには研究成果で得られたデータや製品の仕様が記載されたものばかりで、一般人が見ても理解ができません。ブランド化に向けてまずはターゲットをしっかりと捉えて、ターゲットが求める価値を明確にすることからはじめました。
取締役の飛躍的な活動をバックアップ
わかりづらいことをわかりやすく伝える施策
Reftectの価値を企業の調達担当者・使用する現場の担当者・工場の責任者にもわかるように営業ツールに展開し、それを持って取締役の大野氏は耐火物が使われる様々な現場を見て周りました。そして製品の試作・改善を繰り返してReftectをさらに進化させていきました。営業活動に必要なのはスピードです。大野氏が訪問先で聞いた課題、提案したいことを吸い上げ、その場で営業資料にまとめていきます。耐火物の専門家でなくてもわかるように、イラストや写真を盛り込み、わかりやすい言葉を使った資料を持って、すぐに提案する。営業マンがいない少人数の企業でも、成果の出る営業活動ができるようになりました。
- 提案する相手をターゲットにしたわかりやすい資料
- ヒアリングしながらスピーディに営業資料を制作
認知向上のためのツールを拡充
大野氏は製品の機能的価値を明確にし、販路をさらに広げるために、県や国の様々な機関の協力を得て、製品の検証、展示会への出展、講演会など活動の幅を広げていきました。会社のブランドを高める機会をより有効にするには、事前の準備が重要です。資料づくり、映像撮影、WEBサイトの更新など必要なツールを制作しました。また業界紙や経済誌へのメディアリリースも行いました。
- 展示会ツールの制作
- 講演資料の制作、動画の撮影編集
- メディアリリース